最初に習ったのは8センチの直径の3センチの厚みのある籐籠でした。それは子どもが遊ぶのに使う羊毛ボールが入るのにちょうど良い大きさです。
まず習ったものは子どものために作ります。
そしてそれから十分に手がなれると販売用、バザーのために作ります。
なかなかバザーに出品できるような目の揃ったものはとうとう私はできませんでした。
形成力を使うので一つ作るとくったりしました。
時に疲れすぎてイライラして子どもに当たってしまったりしました。
本末転倒でしたが、慣れようと一生懸命でした。
形成力を使うのでこれは妊娠中、授乳中のお母さんには遠慮していただく作業でした。
内側に向かうべき形成力が外へ向けられることで損なわれるからです。
同時に体調の悪い人もこうした作業は回復に影響があると思います。
小さなものですが、そうした気を遣いながら作りました。
子どもが遊ぶおもちゃは美しい形のものが選ばれます。
おsれは子どもが遊ぶ時に使うファンタジーの力がその欠点のために気になって損なわれないようにするための配慮でもあるのです。
なので娘の通っていた幼稚園は美しいもので満たされていました。
この籐籠の底の形なども気をつけて作りましたが、とうとう最後まで子どもの納得するかごは作れないままに今に至ります。
このかごは見よう見まねで作ったものです。
歪んでいて実に恥ずかしいのですが、マスクを入れるサイズで作りました。
家に包装の派手なマスクの箱やビニールのケースがむき出しに置いてあるよりも、こうしてかごに入れ替えれば、歪んでいたとしてもそれでもきっとこっちの方がほっとするのだと思って使っています。
これは先輩お母さんが作られた人形用の赤ちゃんベッドです。
どこも一つの欠点もない美しい姿にほとほと脱帽です。
ずいぶん上の学年のお母さんで、堂々としていて、なんでもできて、子育てのいろいろもバランスがよくて、と思っていましたが、今の私と同じくらいか少し若かったのだと思います。
素敵な先輩お母さんでした。